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◆ セブンイレブン 1000店閉鎖移転の理由?

おはようございます!西村経営研究所(有)の西村です。

ラグビーのワールドカップ、日本健闘しましたね!

選手がスクラムを組む時に自分も同じように力を入れてみていました!(笑)
 
◆ セブンイレブン 1000店閉鎖移転の理由?
 
10月11日(金)の日経新聞に「セブンイレブン1000店閉鎖移転!」という
ニュースが出ました。
 
元々はセブン&アイの百貨店スーパー事業のテコ入れ、コンビニ事業の
人手不足加盟店との構築改善のためです。
 
結構シビアな手を打たれます!
 
簡単に書くと不採算部門、不採算店の閉鎖移転縮小、セブンイレブンでは
高収益店(粗利550万以上)の優遇、低収益店へのロイヤリティ20万減額
等の方針です。
 
実はこれは戦略原則そのままです。
 
『弱者の底切り頭上げ』
セブンイレブンやセブン&アイさんは『弱者』ではありませんが、変革の
時にはこの戦略が有効になります。
 
弱いものを捨てて強いものに力を入れることです!
 
つまり、弱い商品や店舗を捨てて、強い商品店舗に力を入れるわけです。
 
●スティーズジョブズがアップルに戻った時にやりました!
 
収益の上がっていない7割の部門を切って残り3割に集中し、その力を
新事業、新商品に投入したのです。
 
それから出てきたのがあの『iMac(スケルトンの一体型コンピュータ)です。
 
その後、
・iPod
・iPhone
・iPadと
次々をヒット商品を出していったのです。
 
●これが『弱者の底切り頭上げ』、変革時の戦略でもあります。
 
それ以外にもGE(ジェネラルエレクトリック)を大変革したジャックウエルチ
も同じ事をしました。
 
これは有名な「No.1かNo.2か?」という戦略です。
 
市場占有率1位か限りなくそれに近い2位以外の事業は切りました。276の
わずか27になったとも言われています。
 
こういうと「これはただのリストラですね」という人もいます。
 
ただのリストラと違うのは『弱い部分(底)を切って強い部分(頭)を伸ばした
のです。
 
つまり、より強く部分をより強くしました。
 
その結果、1981年から売上高を5倍、純利益を8倍、時価総額を30倍に伸ばし、
GEは世界一の株式時価総額の会社になりました。
 
これも『底切り頭上げ』の有名な事例となります。
 
  ●ところで、経営相談をしていてつくづく気が付くことがあります。
 
それはこの反対をしているわけです。『底上げ戦略』です。
 
弱い商品や弱い人材を何とかされようと四苦八苦されています。
 
『底上げ戦略』 は既に一位の会社が下位の会社に圧力をかけるための
戦略で強者の戦略となります。
 
優秀な会社や優秀な人材にやる戦略です。
 
弱者が『底上げ戦略』 これをやると『戦力が分散』します。
 
力が分散して力がより弱くなるというものです。元々これをしすぎてい
『戦力分散』になり業績を落としている会社もあるわけです。
 
先のアップル、GEもそうでした。
 
それで彼らは新しい商品や事業の競争力を高めることが出来ずズルズルと業績を
下げていました。
 
日本でもダイエー、カネボウ、三洋電機もそれにあたります。
 
特にカネボウはペンタゴン戦略という無意味な非関連多角化事業の失敗で最後は
粉飾決算にまで陥ります。
 
●意味のない多角化や『底切り頭上げ』の出来ない経営でした。
 
その結果、最終的には売却等で元々の強い部門や事業が生き残っています。
 
ここで、『変革するときには底切り頭上げ』の戦略の大切さをご理解いただけ
ましたでしょうか?
 
今後のセブン&アイさんの動きを観察していきたいと思います。
 
また、閉鎖される部門や店舗の皆様の仕事先が決まりますように祈念して
おります。
 
西村謙二
 
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